12小節ブルースの和音は?
和音は三つで、1小節に一つずつ、決まった順番で進み、それを繰り返します。版によって変わる小節もあります(下記)。調の1度、4度、5度の上にあり、三つとも属七の和音です。ハ長調ならC7、F7、G7。長調で属七になるのはVだけですが、ブルースでは残りの二つにも同じ短7度をつけます。これがブルースの響きの大きな部分です。
| 段 | 1小節目 | 2小節目 | 3小節目 | 4小節目 |
|---|---|---|---|---|
| 1段目(1〜4小節) | C7 | F7 | C7 | C7 |
| 2段目(5〜8小節) | F7 | F7 | C7 | C7 |
| 3段目(9〜12小節) | G7 | F7 | C7 | G7 |
ターンアラウンドとは?
最後の数小節は、形を最初へ連れ戻します。12小節目をG7で終えると、繰り返しの直前に属和音が置かれるので、次のコーラスがC7に少し解決する感じで戻ります。これがターンアラウンドです。12小節目をC7にすれば、ブルースの終わり方、あるいは落ち着く形になります。練習ツールは両方を用意していて、どちらも2小節目はF7で、違うのは12小節目だけです。ジャズでは、11〜12小節目をもっと長いターンアラウンド、I–VI7–ii7–V7で埋めることもよくあります。ハ長調ならC7、A7、Dm7、G7を1小節に二つずつ弾きます。VI7は、そのあとに来るiiの属和音です。
他の調の和音は?
役割は同じで、英字だけが動きます。アドリブの練習は、F、B♭、Cから始まります。
| 調 | I7 | IV7 | V7 |
|---|---|---|---|
| ヘ長調 | F7 | B♭7 | C7 |
| 変ロ長調 | B♭7 | E♭7 | F7 |
| ハ長調 | C7 | F7 | G7 |
ジャズ・ブルースとは?
ジャズ・ブルースは、形と属七の和音をそのままに、ii–Vを加えます。4小節目には和音が二つ、Gm7とC7があり、5小節目のF7へ向かうii–Vです(Gm7はFのiiです)。9〜10小節目はDm7とG7で、11小節目のC7へ戻るii–Vです(ii–V–Iの項にこの組があります)。12小節目にも和音が二つ、C7とG7があり、形が次のコーラスへ折り返します。アドリブの練習のレベル7が、この形です。
| 段 | 1小節目 | 2小節目 | 3小節目 | 4小節目 |
|---|---|---|---|---|
| 1段目(1〜4小節) | C7 | F7 | C7 | Gm7 C7 |
| 2段目(5〜8小節) | F7 | F7 | C7 | C7 |
| 3段目(9〜12小節) | Dm7 | G7 | C7 | C7 G7 |
アプローチノートとは?
アプローチノートは、コードトーンの半音上か半音下にあるコード外の音で、そのコードトーンの直前に弾きます。1小節目のC7では、BはCの半音下にあり、C7(B♭を持つ)には入っていません。Bを弾いてからCを弾くと、Bは間違った音ではなく、Cへ向かう一歩として聞こえます。アドリブの練習は、コード外の音を、次の音が最大2拍後までに来て、半音か全音離れたコードトーンであるとき「解決した」と数えます。そのため、すぐコードトーンに着くアプローチは数えられ、さまよう音は数えられません。
マイナー・ブルースとは?
マイナー・ブルースは同じ12小節ですが、IとIVには属七の和音ではなく短七の和音を使います。ハ短調ならCm7とFm7です。属七のまま残るのはVのG7だけで、その中のBナチュラルが主音へ引き戻す導音だからです。9小節目はふつうA♭7で、短調の第6音の上に作った属七の和音です。これが半音下がって10小節目のG7に着きます。12小節目はまたG7で終わり、ターンアラウンドになります。
| 段 | 1小節目 | 2小節目 | 3小節目 | 4小節目 |
|---|---|---|---|---|
| 1段目(1〜4小節) | Cm7 | Fm7 | Cm7 | Cm7 |
| 2段目(5〜8小節) | Fm7 | Fm7 | Cm7 | Cm7 |
| 3段目(9〜12小節) | A♭7 | G7 | Cm7 | G7 |
ブルースのスウィングとは?
スウィングは八分音符の弾き方で、別の音価ではありません。譜面では均等に書かれますが、対になった音の最初を長めに、二つ目を遅らせて弾き、おおよそ三連符の1つ目と3つ目のようになります。ブルースはふつうこう弾き、このノリが同じ和音にゆったり転がるような動きを与えます。